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国際理解講座①【モンゴル・内モンゴル自治区編】を開催しました

5月10日にiichiko総合文化センター 映像小ホールにて、JICA九州と共催で「国際理解講座モンゴル・内モンゴル自治区編」を開催しました。講師に渡邊了孔さん(JICAデスク大分 国際協力推進員、JICA海外協力隊OV)、坂本毅さん(砂漠緑化団体「オルドスの風」(有限会社バンベン)代表、JICA海外協力隊OV)の二人をお迎えし、48名の方にご参加いただきました。

講座はまず渡邊さんがJICAの事業について紹介したあと、「モンゴルを中から見てみたら」と題して、JICA海外協力隊として教育番組の制作支援など視聴覚教育の職種でモンゴル国に派遣された渡邊さんの現地での活動の様子、揚げ・蒸し餃子などの伝統料理やゲルで生活する遊牧民の生活などの衣食住についてお話いただきました。

続いて坂本さんの講演「オルドスの地に緑を取り戻す」では、JICA海外協力隊で日本語教師として中国内モンゴル自治区オルドスにあるモンゴル族の高校に派遣された話から始まり、生徒たちとともに過ごした厳しくも楽しい現地での生活や、砂漠緑化の取組に挑戦しようと思ったきっかけなどを当時の思い出とともに話してくださいました。取組を始めるにあたり「植林は規模は小さくても継続性が重要」と考えた坂本さんは、モンゴルの特産物である塩を売って得た収益の一部を活用しようと2004年に会社を設立し、「塩を売って緑を買う」活動を始めました。植林を始めて10年後には、東京ドーム150個分の面積を緑化することに成功、現在は緑化した土地を活用した高付加価値農業の確立に挑戦しています。昨年はUAEの依頼により砂漠緑化の調査・実験を行うなど、環境と経済の好循環「オルドス・モデル」での活動が世界へ広がっている現状を説明しました。

参加者からは「現地での生活や活動の話がとても興味深かった」「一時的なものではなく継続して活動することの大切さがわかった」などの感想が多く寄せられ、世界のために協力できることを考える機会となったようです。

  

 

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