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令和6年度 第1回「災害時外国人支援セミナー」を開催しました
大分県からの委託を受けて、6月7日に県立美術館研修室にて開催しました。今回のセミナーは行政職員を対象に開催し、県と10市町の外国人支援や防災業務に関わる担当者22名が参加しました。
冒頭、県国際政策課田吹課長が、近年、地震や大雨による災害が多発する中、言葉、文化の違いで災害弱者となることが多いと言われている在住外国人、外国人観光客に対する適切な支援ができるサポート体制の構築が喫緊の課題である旨の挨拶がありました。
セミナーでは熊本市国際交流振興事業団事務局長の勝谷知美さんに「災害時における外国人支援の事例」をテーマに講演していただきました。勝谷さんは同団体にて多文化共生や人づくり事業に携わられ、2016年熊本地震では災害多言語支援センターなど外国人被災者の支援に尽力されました。講演では、災害多言語支援センターでの①情報収集と発信、②避難所運営、③災害時多言語支援サポーターの活動について経験談を交えて話してくれました。
後半の市町村の事例発表では、別府市文化国際課より2016年熊本地震発生直後の外国人の反応や様子、各国大使館からの問い合わせへの市職員の対応などを時系列で説明してくれました。また、地震後に始めた「防災まちあるき」など独自の対策について話しくれました。
セミナー終了後のアンケートでは、「外国人への対応は事前に取り組む必要性を感じた」、「経験に基づいた取り組みが大変参考になった」など意見があり、高評価を頂きました。