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令和3年8月5日 外国人相談につながる「「やさしい日本語」研修会を開催しました

 令和3年8月5日、外国人相談につながる「やさしい日本語」研修会を、自治体職員等(国際交流・技能実習生・防災・在留外国人とのコミュニケーションを必要とする職員)を対象に開催しました。

主催者あいさつ:おおいた国際交流プラザ 二日市所長

 

 「やさしい日本語」は、公文書等の漢字や専門用語が多い文章をわかりやすい表現に換えて、在留外国人や障がいのある人、高齢者等と円滑なコミュニケーションを図ることを目的としています。

 

 

講師:立命館アジア太平洋大学 言語教育センター 布尾勝一郎准教授

 

 

 

 講師に立命館アジア太平洋大学言語教育センターの布尾勝一郎准教授をお迎えし、行政職員や関係者等28名が参加しました。

 

 

 

 

 

はじめに、おおいた国際交流プラザの二日市所長より挨拶があり、外国人相談など行政の窓口等で外国人とのコミュニケーションをとるためのわかりやすい日本語が必要であること、「やさしい日本語」は外国人だけではなく障がいのある人や高齢者等にとっても効果的なツールであること、災害時のみならず仕事や職場で様々な状況にある住民の皆さんとのコミュニケーションや情報提供手段として大切であることなど研修の趣旨を説明しました。

熱心に聴講する参加者の様子

講義では、まず日常で目にする様々な掲示板・看板・アナウンスを例に、日本語、英語、中国語、韓国語の表示はよくみられるが他の言語の表示がない、在留外国人が日本で心地よく生活するためには多言語での対応が望ましいがコストや時間、労力などの制約があるとの解説がありました。
さらに出入国在留管理庁と文化庁の「在留支援のためのやさしい日本語ガイドライン」では、「日常生活に困らない言語」を「日本語」とした外国人が約63%、「希望する情報発信言語」は「やさしい日本語」を選んだ外国人が76%で最多であることを説明しました。

 

 

次に、書き換えの際の留意点を学び、グループワークを通して実際にわかりにくい文章を「やさしい日本語」に書き換える演習を行いました。各グループに1人ずつ外国人参加者が入り、当事者として感じる様々な意見を言ってもらいました。普段使っている文章を「やさしい日本語」に書き換えることの難しさを体験することで、受講者からは、「実際にグループワークをしてみて理解が深まった」「他の参加者の意見がとても参考になった」「外国人向けだけではなく、日本人にも分かりやすい表現を使うよう心がけたい」という感想が寄せられ研修会を終えました。

布尾先生によるアドバイス
練習問題に取り組んでいる様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 大分県外国人総合相談センター・おおいた国際交流プラザでは、在留外国人を支援するため「やさしい日本語」を県内で広げる取り組みを行っています。地域別・職域別の研修実施に応じますので、お気軽にご相談ください。

 

 

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