最新情報
国際理解講座③【ポルトガル編】を開催しました
12月20日に大分県立美術館(OPAM)研修室にて、「国際理解講座 ポルトガル編」を開催し、42名の方にご参加いただきました。本講座は、OPAM開館10周年を記念した「きらめく日本美術1300年の至宝」展において、南蛮美術や大友宗麟にまつわる貴重な資料が展示されていたことから、関連企画として開催したものです。また大分市教育委員会文化財課の協力のもと、南蛮BVNGO交流館が当日OPAMに出張してくださいました。
講師には、近世・近代ポルトガル史を専門とする疇谷 憲洋教授(大分県立芸術文化短期大学)をお迎えし、「ポルトガルと大分、交流の記憶~宗麟公がポルトガルを旅したら?~」と題してお話しいただきました。
はじめに、ポルトガルの地理的特徴や食の基本情報、多様な民族・文化の影響を受けた歴史などを説明しました。ポルトガルの伝統工芸として知られる「Azulejo(装飾タイル)」は、イスラム文化の影響を受けたもので、ホルトホール大分(大分市)には、ポルトガル・アベイロ市から姉妹都市提携30周年を記念して寄贈されたアズレージョのタイル画「Canal Central(中央運河)」が設置されていることを紹介しました。
続いて、ポルトガルと縁の深い大友宗麟の話に移ります。宗麟は、ポルトガル人やイエズス会士を保護し布教を許可したことから、「豊後王」として世界に名を馳せました。宗麟の名代として伊東マンショをはじめとする使節がヨーロッパ各地を訪れ、その道中の様子が『天正遣欧使節記』に残されています。講師はこの『天正遣欧使節記』の記述に基づき、「もし宗麟が天正遣欧使節の案内のもとポルトガルを旅したら」として、当時のリスボンのベレン地区、南部の都エヴォラ、大学都市コインブラなどについて、資料や写真を交えて楽しく話してくださいました。
講座では、簡単なポルトガル語の挨拶や講師が撮影した街角の写真などの紹介もあり、言語、文化、歴史とポルトガルを余さず感じられる内容となりました。参加者からは「幅広く、体験にも基づいた楽しい講座だった」「大友宗麟とポルトガルのつながりを勉強でき、当時の使節団の様子がわかった」「ポルトガルの全体像が掴めて、更に興味が湧いてきた」などの感想が聞かれ、参加者の知的好奇心を満たす充実の講座になりました。


