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令和5年度 第2回「災害時外国人支援セミナー」を開催しました

大分県から委託を受け、「災害時外国人支援セミナー」を令和5年12月9日にiichiko総合文化センターで開催しました。
今回のセミナーは、地域で防災や外国人支援に携わっている防災士や通訳・翻訳ボランティア、日本語教室ボランティアなど、22名の方に参加していただきました。
冒頭、県国際政策課・荻課長より近年、異常気象等による大規模災害が多発する中、県内在住外国人や外国人観光客に対する災害支援は重要な課題である旨の挨拶がありました。
セミナーは、熊本市国際交流振興事業団事務局長の勝谷知美さんに、「外国人への災害時対応とやさしい日本語」をテーマに講演していただきました。勝谷さんは、同市において長きにわたり多文化共生社会の推進に従事され、2016年に起きた熊本地震の際には、外国人被災者の支援に奔走されました。
講演では、①災害時、外国人は、言葉や、文化・生活様式の違い、希薄な地域との関係などから、日本人と比較すると、安全で適切な避難行動がとれない「災害時要援護者」となる可能性が高いこと、②そのため、普段から外国人の脆弱な点等を理解し、日本人と外国人が支え合う関係づくりが重要であること、③こうして多文化パワー(当事者力)を高めた外国人は地域を支える担い手として活動できることなどのお話がありました。実際、熊本地震では、支援物資を配ったり、炊き出しに協力したりする外国人の姿も見られたとのことでした。
後半では災害時のコミュニケーションツールの一つである「やさしい日本語」の特徴や使い方などを説明していただきました。
講演の後、参加者たちは、勝谷さんが避難所巡回時の経験をもとに作成した資料を使って、グループワークを実施し、グループ毎に、各メンバーが外国人やボランティア、市役所職員となるロールプレイなどを通じて、避難所での外国人相談や外国人が抱える問題の解決方法について活発な意見交換とやさしい日本語への翻訳を行い、その結果を発表していただきました。
セミナー終了後のアンケートでは、「経験に裏打ちされたお話でわかりやすかった」、「グループワークを通じて理解が深まった」などの意見があり、高評価を頂いたところです。

  

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